人との別れから考えたこと|引っ越しが教えてくれた縁の話

🔍心と人生観

こんばんは。さちです。
今回は、人との別れから考えたことについて書いてみようと思います。

中学3年生の冬休み前、引っ越しを経験しました。
その少し前、私は親族を失い、悲しみの中にいたはずでした。
それなのに、引越しの話が現実になった時、胸の奥にわくわくした気持ちを感じたのです。


悲しんでいる自分と、新しい環境を楽しみにしている自分
その二つが同時に存在していることに、当時は少し戸惑っていました。

引っ越すことが、先生からクラスに伝えられた日、教室には一瞬、微妙な空気が流れました。
「え、そうなの?」
驚きと戸惑いが混じったような沈黙を、今でも覚えています。

そのとき、当時私が好きだった人が、突然「いえーい」と声を上げました。
私は、みんなと離れることに寂しさを感じていて、暗い顔をしていたと思います。
あれが優しさだったのかどうかは分かりません。
それでも、あの瞬間、私は確実に救われていました

引っ越しが近づくにつれ、周囲から言葉をもらうことが増えていきました。


中学3年生の担任の先生からの手紙には、
「人との別れは、悲しいものじゃない」
という言葉がありました。
一度巡り会った縁は、簡単には切れないのだと。

そして、
「あなたのまっすぐな目が好きです」
と書かれていました。

その1文が、後に自分を肯定できるようになる大きなきっかけとなったのです。
先生の言葉には、今も感謝しています。

友達からも、たくさんの手紙をもらいました。
何度も同じクラスになっていたけれど、その年になって本当に仲良くなれた子は、「大好き」という言葉を何度も書いてくれていました。
それが、ただただ嬉しかった

小学1年生のときに同じクラスだった子からの手紙には
最初に声をかけてくれたことが救いだった」と。
自分ではすっかり忘れていた出来事でしたが、その子の中では大切な記憶として残っていたのを知りました。
胸の奥がじんわりと温かくなったのを覚えています。

転校前、校長先生の配慮で、レクリエーションの時間が設けられました。
そこで、私は「私だけの卒業式」をしてもらいました。
最後に、いつものようにHRを締めくくるからと言われ、「さようなら」の掛け声を任されました。
周りに促され、全力で言った「さようなら」は、今でもはっきり覚えています。
「こういうのって、なんかいいよな」と聞こえてきて
その一言で、胸がいっぱいになりました。

私が引っ越してすぐの年、コロナが流行しました。
春休みに会おうと約束していた友達とは会えなくなってしまったのです。
会えない時間が続くうちに、連絡を取らなくなる人も増えました。
悲しかったけれど、自分から連絡を撮る勇気はなかった。


縁は切れていないはずなのに、少しずつ薄くなっていく感覚に、寂しさを覚えました。
先生の「縁は簡単には切れない」という言葉が、少し揺らいだのは、この時期です。

そんなある日、引っ越し先の中学で先生に呼ばれ、愛知の中学から卒業アルバムが届いていると知らされました。
メッセージのページを開くと、たくさんの言葉が並んでいました。
それを見た瞬間、嬉しくて、涙が抑えられませんでした。
縁は、確かに残っていたと感じられた出来事でした。

一方で、後悔もあります。
引っ越し先から、担任の先生に手紙を書いたときのこと。
当時の私は、寂しくて孤独で自分が嫌いでした。
その気持ちを悟られたくなくて、無難でテンプレートのような文章しか書けなかったのです。
もっと素直に、感情や気持ちを伝えればよかったと、今でも思います。

さらに、卒業式の話を聞いて、卒業式を見にいきたかった気持ちが一気に強くなりました。
あの時は、本気でコロナを憎みました。

それでもこの経験があったからこそ、今関わっている人たちを大切にしたいと思える自分がいます。
縁は簡単には切れない。
でも、いい関係で居続けるためには、努力が必要だとも思います。
感謝や気持ちは伝えなければ届かないからです。

正直に言えば、これらの思い出は、時間が経って美化されていると感じることがあります。
当時の日常の中では、ここまで大切に思えなかったかもしれません。

だからこそ考えるのです。
今過ごしている何気ない日常にも、見過ごしている大切なものが、きっとあるのではないかと。

人は出会い、別れます。
この気づきを得られたのは、別れがあったからです。
悲しいだけではなく、振り返って感謝できる別れだったことを、今は大切にしたいと思えます。

これから先、どんな別れが待っていたとしても、
できるだけ悲しいだけの別れにはしたくない。
そのために、今どう関わるかを考えることは、
きっと無意味ではないと、私は思っています。

では、また次の投稿で。

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